8月にマンガワン連載当時に投稿したものを時系列を整えて再掲載です。既読の方は同じ内容ですのでご了承くださいませ。
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コサイタスを目指すアンダー
コサイタスの起こしたゼロ旋風の吹雪の吹き荒れる中をアンダーが歩いています。クメル軍を見つけますが、吹雪によりすでに壊滅状態です。
「特別休暇だ!みんな元気にしていたか?」頭がおかしくなり怪蟲を家族と勘違いしたまま凍死する兵士や、
「一発の弾も撃たず、槍の一突きもなく死ねるか、進め」戦う機会すら与えられずに死んでいく兵士をアンダーは目の当たりにします。
アンダーは「何もかも滅ぼす魔法の使い手」という圧倒的な戦力を前に、自らも武装しようと兵士から槍を借ります。
アンダーの目指すはるか先にはゼロ旋風を巻き起こしているコサイタス当人がいます。
コサイタスの回想
コサイタスはシバと見た夕焼けを思い出しています。コサイタスには夕焼けの美しさはわからず、ただ空にあるべき太陽の色が変わっただけにしか見えません。それでも「綺麗だ」というコサイタスに少年のシバは「人になるって、嘘をつくことかな」とコサイタスの胸の中を見抜いています。
シバはさらに「いずれコサイタスはヘリオスを殺すつもりだ」という考えまで読み抜いています。
コサイタスは、ある日忽然と消え、死んでいたしてもなお評価が高い超越者を例に出します。ヘリオスを殺害することはヘリオスを偉大のままに留めるための選択肢であると説明します。シバは理解はしますが「自分みないな子供に殺されて終わったらあまり偉大じゃないような」と納得はしていないようです。
コサイタスはヘリオスに近づくために人らしくあろうとし、逆にヘリオスを高みにあげたいのに、何を望んでいるのかも分からなくなっています。
ヘリオスの凶報
ヘリオスはやがて戦いの場から離れて事務仕事やアマチと共に研究をするようになっています。久しぶりに会ったヘリオスはすっかり丸くなってコサイタスの成長を喜んでいます。
「私はお前に、謝らなければならない」というコサイタスにヘリオスは
「聞こえねえ。愛しているぜコサイタス」と満面の笑みで返します。
しかし、翌日チャムの街で発生した爆弾テロでヘリオスは命を失います。
コサイタスはヘリオスの死を信じることができません。
「ヘリオスなんだぞ!!」「不死者だ。死ぬわけがない」
ヘリオスの亡骸を抱いてコサイタスは号泣していました。
次回以降のあらすじはこちらです
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