7月3日にマンガワン連載当時に投稿したものを時系列を整えて再掲載です。既読の方は同じ内容ですのでご了承くださいませ。
これまでのあらすじはこちら
ヘリオスの天上の夢
荒野に机と3つの椅子が置かれており、シャクター・ヘリオス・コサイタスが話をしています。
ヘリオスの夢の話で、天国のような茨だらけの場所で不死者たちが果物のように実っています。腑抜けて半分死んでいるような不死者、もう死んでいるであろう不死者、自分を捕食している不死者、喋っている不死者がいます。
ヘリオスが言うにはそこは束の間の場所ですぐに降りなければいけないという事です。ヘリオスはその夢を何度か見ており、ツタだらけの空間はおそらく星だと予測しています。
そして、星には先史技術の結晶があるから言外に奪いに行こうと提案します。
ヘリオスの変化
コサイタスはシャクターのヘリオスの夢への返答を見て、自分も人間らしく受け答えができるようになろうと考えます。
3人の元にベイブがやってきて、コサイタスにアイスの冷やす係を依頼します。女性兵士への差し入れだとシャクターは嘯きます。
コサイタスが席を外し、シャクターはヘリオスにコサイタスの感情の欠如を指摘します。
新バラトの件の事かと問うヘリオスに、その事はもういい、騒ぐ奴らがいたら片付けようとシャクターは言い放ちます。シャクターの事をワルだとヘリオスは言いますがヘリオスはコサイタスの足元にも及ばないと、誰よりも私利私欲はないが、損害レベルを考えると悪党だといいます。
ヘリオスは殺した事に罪の意識はないけれど、しぬべき理由はできた気がする。と、死なないけどと最後はふざけます。
シバの捕獲成功
ヘリオスの変化にコサイタスは何が出来るか自問します。
ある日、メイミョーから逃げてきた虚術使いの少年をコサイタスは凍らせる事で確保します。虚術の恐ろしさに死を目の当たりにしたヘリオスは、少年をすぐに殺してメイミョーに賠償をとるようにさけびます。
コサイタスは「まだ子供だ。可哀想だ。」と一同があっけに取られることをいいます。
人間らしくなるために「私が責任を持つ」といってコサイタスは少年に「シヴァ」と名付けて面倒を見ることにしました。
面白くないと拗ねるヘリオスですが、この頃からどうやら再生能力に陰りが見え始めていいました。
戴天党結成
シャクターはヘリオスを魔人のリーダーに推薦します。コサイタスはギョーマンを推しますが、情に流されやすいギョーマンに比べてコサイタスは心配がないとシャクターは決定します。
シャクターの所属するセイロン本国が指揮権を返せと要請があったのもあり、オーパス東側の中立地域に本拠を定めて独立する算段を告白します。
独立組織の名前を「不倶戴天党」にヘリオスはするつもりでしたが、コサイタスは不倶を決して「戴天党」なら謙虚で平等な印象だと名案を出します。
シャクターはコサイタスのずるさを含めての成長に満足します。
アマチの加入
ヘリオスは不死の力の弱まりを防ぐために、アマチという研究者を連れてきます。
アマチはもともと西ベンガルで非道実験をしていた戦争犯罪人ですが、戴天党はアマチ以外にも広く経歴不問で人材を募ったせいで、ロクでもない輩が増えて世間の評判が悪くなったとギョーマンは嘆きます。
アマチは、ヘリオスの細胞摂取の診断結果によるとおそらく半年を待たずにヘリオスの回復力は通常の人間と同水準になってしまうことを宣告します。
「あーあ、余命宣言かよ!」
とヘリオスは目をそらして苦笑いします。
次回以降のあらすじはこちらです
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