重要事項だらけのエピソード【人材不足】にて、はっきりと判明した事実がいくつかありますが、次のこともそのひとつです。
不死者は体は量産できないが、自らの死体は増やせる。
アンダーはこれまで血の一滴や消し炭からも復活してきました。
かつてジュンボやメイミョーの改造人間に襲撃された際【あらすじ】堕天作戦 3巻 修羅胎動 Part2にも、アンダーは頭半分つぶされて一旦死亡し、服を着た体は残したままでつぶれた頭から復活して逃走しています。(ジュンボに「もう一人は逃げた」と思われていました。)
ただし、生きている間は血や腕などパーツから復活する事はできないようです。どの部位からでも復活が可能になるのは死亡してからですね。イメージ図をかいてみました。
アンダーはその事を分かっていたようで、それらしき言動がいくつかあります。
1.虚空処刑での独白
虚空処刑Part3【あらすじ】堕天作戦1巻 虚空処刑 Part3でレコベルを助けられなかったアンダーは「手足ちぎって次々再生して、重さふやして」助けてやれたのかと自問しています。手足だけを再生するつもりだったのかも知れませんが、腕や手だけの重さって知れてますし、体を死に至らしめることにより死体を増やすことを考えていたのではないかと思います。
2.樹海でのシバとの戦い
アンダーは樹海でのシバとの戦い【あらすじ】堕天作戦 2巻 天獄囚徒 Part5で、自らの心臓を引きちぎって吹き飛ばしたその血から復活しています。
初見では血を撒き散らすつもりなら、心臓を引きちぎらなくても腕などを切って振ればいいのにと思っていましたが、死ぬ事が復活の前提にあるから致命傷となる心臓を引きちぎる行為に及んだんだと分かりました。
アンダーはゾフィアやナイフ不死者のように研究肌じゃないですが、経験から不死者の復活の法則を理解していたのでしょうか。不死者が超人機械の分身だとしたらそこそこ知能はあるはずですしね。
そして、不死者の生きている体はつねに1体で、生きたまま2体3体と分裂して増やす事はできないようです。アンダーが手足をちぎっても、そこからそれぞれ再生して2人3人とはならずに、ひとつから復活して残りのパーツはそのまま死んでしまう仕組みのようです。不死者の遺物がどうなるのかは記述はありませんが、遺っていると問題になると思うので風化するか普通に朽ちていくものと思われます。
今回の「死体が残る」事実から、地獄献上で死んだと思われるヘリオスは、ヘリオスの抜け殻で本体はどこかに生きている説も出ているようです。可能性としてはありますが、実際にヘリオスが生きていたら復活後にどんな形であれ戴天党に姿を現さないのは変かなあと私は思います。
しかし、復活の時には直前のイメージが影響されるらしいので、「もう先が長くない」と思い込んでいたヘリオスは、不死者と気づいていない不死者としてひっそり復活しているかもしれません。
コメント