【あらすじ】堕天作戦 4巻 利用価値【感想】

あらすじ
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あらすじ

サティが通信で7面相しています。ある相手には下手に、ある相手には恫喝をしてと、それぞれに効果的なトークを使い分けています。

一方、どこまでも真面目なジュンボは上官とうまく駆け引きできずにいます。交代したサティにあっさりとサーデリー攻略のための中隊派遣の約束を取り付けて、ジュンボは素直に感心します。

サティから聞いた話によると、敵を倒せと10億ギルダを渡されたら、普通は軍資金で情報を買い兵を整えますが、シャクターなら10億で投資話を作り、50億を集めるだろうと言われています。魔人は視野を広げて人間陣営に臨むべきだと戒めるジュンボをピロはくだらないと一蹴します。ピロは人間の小細工だと興味のない様子です。

契約を取り付けたサティはジュンボの上官のカジャ司令官からの中隊の指揮権をジュンボに任せるといい、ジュンボの信頼もきっちり得ていきます。冷めた目で観察しているピロですが、実はピロの眼球を検体にしてクローンの培養が行われています。残念ながら制御脳では魔法の制御は無理らしく、業火砲の実現まではまだ何年もかかるらしいです。

報告を受けたサティの元へホワイトが入室してきます。シャクターは自分をどう使うかと自問するサティに、ホワイトは自分ならナンパの撒き餌にすると冗談とも本気ともつかない返しをします。

感想

おまけの無料話です。おまけですか!ありがとうございます。

サティみたいな人が会社に一人いたら周りの人楽でしょうね。軍人よりビジネスマン(しかも管理職)です。サーデリー攻略はメイミョー内部での覇権争いのためっていうのがどこまでも政治的で、ファンタジーなのにリアルです。

利用されているとジュンボを軽蔑しているピロですが、彼もまた利用されているという。業火砲が実現したら怖すぎます。メイミョー何気に最強の軍事力を手にしているのではないでしょうか。鵺のような制御脳では魔法をコントロールできないようです。メイミョーは最近出てきたからかまだ思い入れがなくて、あまり台頭すると他国が心配なってきますね。敵対しているのは戴天党やダルガパルですし。

ホワイトくん「世の中使えない奴多いっすから」て君がいうか!でも彼は改造される前は有能ですしね。いつも帽子かぶっているのは頭に手術痕とか残っているからでしょうか。サティの使い道がナンパってすぐに思いつくのも頭の回転は早そうです。ちゃんと使いこなしているサティもすごいのですが。

サティはやっぱりシャクター将軍に憧れ以上の複雑な思いがありますね。よく話題に出てきている。

10億与えられたら、の下りはなんだか入試問題みたいです。一般人は普通に計画して戦闘準備をする。ピロは薙ぎ払って10億を懐に入れる。シャクターは儲け話を作って50億を集める。能力や人柄が良く分かるたとえ話で、スッと頭に入ってきます。堕天作戦自体、説明が多い話なのに理解しやすいのは、キャラクターの話すたとえ話がうまいからなんでしょうね。

8ページながら膨大な情報量のおまけ回でした。

 

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