【感想】堕天作戦 5巻 無明隧道 Part3

感想

名前がわかった人物は死亡フラグ、と思ったらルナルがやっぱりやられちゃいました。そしてジュンボからすれば名前を知ってしまうと情がうつるから自分の治療よりもルナルの治療を優先しちゃったんでしょうね。彼の行為がモーラの更なる進軍のきっかけになったように思います。

そしてモーラ絶好調回です。

恋する女の子で周り見てない感を出しつつ、ちゃんと目と脳を通して状況は見てるんですよね。念波って便利な機能だわ。ジュンボ渾身の一撃も雷術士の目から見ていて気付いたのでしょうか。

ジュンボはアンダーが不死者アンダーの事と気付いたようですが、モーラと不死者の関係がわからないようで混乱しています。そりゃ恋のためにダルガパルの女の子が戴天党に入ってるとか思いもつかないですよね。

アンダーはモーラの一生懸命とかわかってくれないと思うけどな〜。忘れてる可能性もありそうで、出会ってしまったら修羅場な気がします。

モーラは今回まで本当言いたい事溜めてたんですね。不細工とジジイは寄るな!は酷いですけど、他は概ね共感しちゃったりできます。先輩や上司が高潔すぎると、普通の感覚の人間はしんどいと思います。

ギンカやサウジーネはモーラに自分の命の負担をさせるつもりはなかったでしょうけど、命がけで助けられても、生き残って助けられた方は重くてしょうがないと思います。

責任があるから重荷を持ってるから暗い顔してなきゃならないわけもないし、笑って人生を楽しむ方が魅力的に見えるのもわかります。

自分一人しか治せない療術をルナルに使うジュンボの自己犠牲を見てモーラの抑えてた感情が決壊しちゃったんでしょうか。モーラの怒涛の独白はサウジーネやギンカへの恨み節にも聞こえますが、力のない守られるだけの自分がとても悔しかったのだろうと思います。だから力を得た今は人のために命を使うのではなく、自分だけのために生きようと決意したのだと思います。

思いを発露しながら次々と魔人や人間を操っていくシーンは見応えがあります。怪蟲と魔人と改造人間という全部異なる種族を従えたモーラは最強に見えます。

でも本部突入まで危険な事はさけたいから、それはみんなに頑張ってもらう事にしたんですね。なんかちゃんと保身は考えてるのがさすがです。いろいろ批判はありますが、我慢しているモーラよりいまのモーラの方がやっぱり好きだなあ。

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