前回のあらすじはこちら【あらすじ】堕天作戦 2巻 天獄囚徒 Part4
シャクター将軍のイスパノ進軍
星の腕章を付け武装した戴天党の軍隊が、砲台や鵺や制御馬を引き連れてイスパノにやってきます。戴天党のシャクター将軍が街にやってきました。
串焼き屋で味が気に入った将軍はお店の商品を買い占める事にします。
ふと店の中の桃怪蟲のお酒に目がいきます。裏の所蔵印を確認するとクメルの所属の隊番号が記載してあります。先日ルビーが蹴散らした隊だとわかり、なぜここにあるのかと串焼き屋の親爺は連行されてしまいます。
ナイトワット司令所にてナイトワットとケレス敬礼してシャクター将軍を迎えます。3人は人払をしたのち、戦略を練ります。
将軍の第一師団から砲兵連隊を移動させたので、イスパノには党の3割の戦力が集結したこと。(竜に対する備えがないと、ナイトワットはシバに言っていましたね)
敵陣内でゴタゴタが起きたので戦力をイスパノに回せるようになったこと。
その内容はメイミョー技研団とハイデラバードが同盟を結ぶこと。
メイミョーは世界連合軍から離脱して第三勢力となったこと。
ケレスはメイミョーの台頭は戴天党の価値が下がるといいますが、
将軍はメイミョーの技術が欠かせない上に、改造人間の戦力が未知数のため敵に回すのは控えたいといいます。
ケレスは未だに人間の将軍に不安感を抱いているとナイトワットに匂わせます。
エマソンはジャンキーのクメル兵にシャクター将軍をあわせたのち、アンダーについて将軍に報告します。
串焼き屋とクメル兵の人相書きからさらに精度を上げた似顔絵をエマソンは描きあげます。
シャクター将軍は不死者にもう一度会いたいと、以前会った事がある言い方をします。
シバの正体を尋ねるエマソンに、かけがえのない同志だと答えます。
アンダーVSシバ
一方そのシバは樹海でアンダーと死にものぐるいの追いかけっこを続けています。
シバは樹海の影響で思うように術がコントロールできずに禁忌術は失敗、小屋の近くで魔力が安定する事に気付き、再び仕掛けます。
アンダーは心臓を引きちぎって血液を飛ばし、復活場所を撹乱します。
高い木に登って逃げていたアンダーですが、同じように一旦距離を置こうとしたシバと遭遇します。アンダーもですがシバも意表を突かれたので、技の名前を噛むわ魔法ではなく素手で殴りかかってしまうわで、理性がすっかり飛んでしまいます。
シバの「俺はお前を殺せるぞ!」の叫びを聞いて、アンダーは恐怖という感情を思いだします。
虚術と復活の応酬が続きます。
アンダーに逃げられたのか、シバが街道に座り込んでいるのを、党本部に戻る途中のエマソンが発見します。
憔悴しているシバにエマソンは手弁当を差し出します。
人間のぬくもりにシバは涙をこらえます。
一方シバから逃げようと高い所へと上がってきたアンダーは、樹海一面に巨大な星マークが描かれているのを発見します。
「こんなワケのわからないまま、死にたくないぞ」
アンダーはそう一人つぶやく場面でPart5は終わります。
このお話が収録されている堕天作戦2巻も紙の本は売り切れですが、電子書籍はご購入いただけます。
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