【感想】堕天作戦 4巻 有頂天外

感想

4巻は章が多く展開も人もよく動きますね。

マイアことモーラがアンダーに出会うために無事に戴天党に入隊できました。偽名使っても行けるもんなんだ。今より個人情報やら管理やらは杜撰になっているんですね。3巻でボルカがモーラには身の保全のためにも偽情報を与えておこうと言っていましたが、モーラがギョーマンに語った情報のうちにあるのでしょうか。

コサイタスが居なければ、シャクターの秘書にもなり得ましたが残念でしたね。「秘書が欲しいな」のシャクターのキメ顔がいちいち笑わせにきます。冷静に突っぱねたコサイタスは今回はマスクと手袋のせいか随分しっかりして見えますね。

よりによってギンカ隊の仇敵のルビーの元へ配属となってしまいましたが、ルビーは随分面倒見いいお姐さんでした。アマチ博士のゲスそうな企みにも気づいているんでしょうね。クローンの費用がスターチップ300万か3億ビリーとのことですが、串焼きが600ビリーだったから1ビリー1円以上として3億円以上はかかるってことでしょうか?(超ざっくり)

レコベルは知能が低下していたようですが、竜に限界高度がないことなど覚えていたようです。限界高度がないなら大気圏も突破できたりして?ギョーマンのふるさとの言い伝えでは竜が星に向けて飛んでいましたもんね。レコベル手術前に竜に乗れなくて残念でしたね。

そのレコベルは第二形態に変身していました!ロッカーの中の培養液に浸かったレコベルは肩まで脳になってしまって、星彩燦然で受けたショックがさらに増幅されました。脳の栄養とバランスをとるために消化器もこれからビッグになるらしく、あまり想像したくないですね。同意の上とはいえ女の子をこんな姿にして、本当アマチ博士外道ですわ。レコベルにとっては記憶が戻る方が優先なんでしょうが。

思わず嘔吐してしまって部屋を追い出されるモーラですが、ライバルへの憐憫と失墜を喜ぶ感情が両立しているようです。涙を流しながらの薄ら笑いの表情って、複雑すぎる表現ですが的確に描かれています。ルビー風にいうと、気持ち分かるわあ、って感じです。可哀想と思う気持ちも本当だし嬉しい気持ちもあるって女性のリアルです。竜姫活殺の時はルビーは遊び半分で人殺しをしているいけすかない人間に感じましたが、戴天党サイドの話から見るととても面倒見の良いお姐さんですね。

タイトルは有頂天外ですが、大喜びしているのはやはりモーラなのでしょうか?

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