個人的に3巻修羅胎動のpart5とこの話は物語のピュアな美しさはトップだと思ってます!たった14ページなのに映画一作を観終わったような満足感と余韻が残ります。
前回はレコベルの変わり果てた姿にショックで、今回も最初は脳が傷つき従来の知性が失われてしまったことにひどい喪失感を覚えました。けれど、こんな姿でも知性でもレコベルはレコベルでした。
波や海の生き物を見てパタパタ耳を動かしているレコベルとっても可愛いです♪アマチ博士の手術を翌日受けるから、今夜が最後の散歩になるかも知れんと言っていたのですね。自分の脳を「だいすきのかたまり」と言えるぐらい一直線に研究してきたんですね。レコベルの一本気は幼体成熟だからなのか、もともとの性質なのか。
シャクターは星の秘密にも最近気づいており、星を目指すのではなく星から遠ざけるために尽力しようとします。戴天党のトップとして本当に苦渋の決断だと思いますが、現実問題星の存在は争いの種になってしまいますもんね。
大人二人の乾いた話にレコベルがヒトデを持って入っていきます。
お星様を持ってるみたいですね〜ヒトデを「これはじゅかいなのですか?」ってすごいこと言っているのにスルーする大人二人に「気づいてないんかい!」と突っ込みたくなりました。
「樹海には魔法の源、超次元構造物質あります」この樹海はセイロンの樹海のことでしょうか?それとも星のことでしょうか?レコベルはセイロンの樹海と不死者の魔力の関係性に気づいていたようで、ピロに調査隊を依頼してたりしてましたね。
「人間が魔法を出来る研究です。魔人を人間にして寿命が延びます」
可能になると人魔の区別がなくなりそうですね。アマチとシャクターが諦めた星はとんでもない可能性を秘めています。
星をロケットにしてどこまでも行けると、劣化したはずの脳で思考しているレコベルは、往来のレコベルとなんら変わらない印象を受けます。
「このよにうまれたので、どこまでいけるかためします!」
もう耳がいたいです。自分の人生ちゃんとやり直したくなります。ヘリオスも同じ言葉を言ったんですって!
「夢がこびり付いて拭えん」
またシャクターも心をえぐりにきますね。こんな格好いい言葉、人生で一度は言ってみたいです。シャクターが言うから重みがあるんですよね。党を率いる歴戦の猛者もレコベルの前ではただの夢破れたおじいちゃんで、シャクターの人間味が溢れ出ていました。
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