【感想】堕天作戦 2巻 天獄囚徒 Part3

感想

怒涛の情報量(タイトル回収あり)と情緒深い絵のつまった印象深い回です。

 

冒頭の手術台で手術されたのは子供時代のシバですね。

バレンタインラボラトリーが214号室なのはご愛嬌。

母親が鵺とのことでシバは鵺と人間の混血児のようです。

何度か映った臓器はこの時埋め込まれたメイミョー製の人工心臓だったのですね。

母親の鵺の話題が出た時には涙を流しているのが心がえぐられます。父親はどうしたんでしょうか。

鵺と人間が交配できるなら、改造人間代わりにメイミョーが人工的に作りそうですが、まだまだ制御段階から未知の存在なんでしょうね。虚術を使える兵器が大量生産されなくて良かったです。

表紙は孤独に戦っているアンダーでしょうか。空には3つ星が瞬いています。

アンダーとゾフィアが出会った時はゾフィアはアンダーを食べる気満々でしたね。

不死者とわかってからのテンションが可愛いです。アンダーが平和な性格で本当良かった!アンダーではなくナイフ不死者なら、話を聞かずにナイフを投げて不死者同士のケンカになってそうです。

それにしてもツタを口から出して不死者の証明にするのってデフォルトなんでしょうか。

「何か食べる?」「脂身好き?」で自分のお腹を切ろうとしてるくだりは声を出して笑いました。自分で脂身って言っちゃう??スリムに見えるけどな〜

小屋での独り言やテンションの高さは、長いあいだ一人でいた喪女あるあるな気がします。

ゾフィアはいろいろ詳しそうだったけど意外と星のことはしらなかったのですね。「何でも聞いて」の後の「うん?」は可愛い🎵

不死者は脳のスペックが足りなくてどんどん忘れていってしまうのは悲しいですが、ナイフ不死者がキーワードから思い出したように、何かのきっかけで昔のことを思い出したりするのでしょうか。

そして、温泉までの道中と温泉での会話で怒涛のタイトル回収と世界の設定が披露されます。

え!こんなに早く?とびっくりしました。このあたりの記載は情報が多いので設定/伏線の回にまとめます。

この回はゾフィアとアンダーの「忘れるような恋ならノーカン!」や「地獄風呂だった」などの軽快な会話も好きなのですが、

「それら称して堕天作戦!!」のタイトル回収のくだりのツタの絵とふたりが温泉で語るシーンの絵など、ビジュアルが印象に残っています。

「半ばで朽ちた志の、残り火」のシーンはゴーギャンの絵や神話の一場面のようです。混浴シーンなのに女性の私から見てもやらしさが皆無で神聖な印象さえ受けます。

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